この絵には、「子ども一人ひとりの個性は、最初から違っていていい」という想いを込めています。
絵の中には、三本の木が描かれています。
中央の松の木は、曲がりながら、迷いながら育つ木です。松は、まっすぐに伸びることよりも、環境に合わせて形を変えながら生きていく木です。
左側の杉の木は、まっすぐ天に向かって伸びる木です。安定して、ぶれずに育つ姿が特徴です。
右側の桜の木は、一年に一度、短い時間だけ花を咲かせます。いつも目立たなくても、自分のタイミングで一瞬、輝く木です。
この三本の木は、子どもたち一人ひとりの姿を表しています。育ち方も、スピードも、見え方も違うけれど、それぞれに良さがあり、それぞれに大切な役割があります。
だから松の子は、松のままでいい。杉の子は、杉のままでいい。桜の子は、桜のままでいい。無理に誰かの形に合わせる必要はありません。
そして三本の木は、同じ地面に立ち、同じ光を受け、同じ道を歩んでいくという意味合いも込めています。育ち方は違っても、大人になっていく道は、決して別々ではなく、ちゃんとつながっている、という考えです。
また今回の構図では、あえて人や子どもの姿は描いていません。人を描いてしまうと、「教育されている」「管理されている」「見張られている」いった印象を与えてしまうことがあるからです。
その代わりに、お地蔵さんのような存在があります。お地蔵さんは、何かを教えたり、指示したりする存在ではなく、ただ静かに、そばで見守っている存在です。監視ではなく、評価でもなく、「そこにいることを許してくれるまなざし」。松の木には枝に止まったブルーバードを描いています。飛んでいる鳥ではなく、あえて止まっている姿にする事で旅立ちを急がすのではなく「今は一緒にここにいる」という寄り添う意味合いを込めています。また桜の木には小さなてんとう虫をそっと添えています。これは気づいた人だけが見つけられる小さなプレゼントのような存在です。
この看板が、子どもたちにとっては「ここにいていい場所」だと感じられるものに、保護者の方にとっては「この子のままで大丈夫なんだ」と少し肩の力が抜けるきっかけになり、支援に関わる大人にとっては「比べず、待つことを大切にする場所」として伝わればという願いを込めています。
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こども未来舎の開業前からお世話になっている腕のいい職人です。期待を上回る仕事ぶりに感謝しかないです。